2023年秋に、Adobe illustratorに生成AIの新機能が搭載されました。
テキストからベクター生成(beta)は、テキストで指示をするだけで簡単にベクター画像が生成されるとても便利な機能です!
長方形ツールを作成し、コンテキストタスクバーから生成を選択し、タスクバーに生成したい画像の指示を入力すると、3つずつ生成されます。
ただ、任意の画像を生成するにはコツが必要で、「何を・どんなテイストで生成したいか」を最初に決めておくことが重要になります。
また、商用利用は可能ですが、beta版の場合 保証の対象にはならないです。
毎月生成できるクレジット数が決まっており、契約プランによって異なります。
単体プランだと25、コンプリートプランだと1000です。(※生成クレジットの消費は、生成された出力の計算コストと、使用された生成 AI 機能の値によって異なります。)
本記事では、Adobe illustratorの新機能・テキストからベクター生成(beta)の使い方や注意点を画像つきで解説しました。
ぜひ最後までお読みください。
テキストからベクター生成(beta)の使い方
テキストからベクター生成(beta)の簡単な使い方から、テキストからベクター生成(beta)のオプション設定の仕方を解説します。
ベクター画像生成のまでの流れ

1)長方形ツールから長方形を作成
2)表示されたコンテキストタスクバーから「生成」を選択
3)生成したい画像の説明を「生成するベクターの説明を入力」の入力欄に生成したいものを記載
4)生成(Beta)を押す
ベクター画像は3つずつ生成されます。
下記の画像は「女性」で生成したものです。
全く違うテイストのイラストが生成されるので、任意の画像を生成するにはコツがいるようです。


テイストや全身・上半身などバラバラなものが生成されるので、生成のコツは、「何を・どんなテイストで生成したいか」を最初に決めておくことが大事ですね。
下記の画像は、「女性、赤髪、顔、アニメ」と具体的に指示して出てきた画像です。
「顔」と入れないと、全身画像が混ざってしまいます。
「アニメ」は、アニメ調のテイストの指示です。


オプション設定
オプション設定で、生成したい画像を調整し、任意の画像を生成することができます。


種類からシーンを選択「被写体・シーン・アイコン・パターン」
- 被写体:背景なしのベクター画像
- シーン:背景つきのベクター画像
- アイコン:背景なしのベクター画像で被写体よりもシンプル
- パターン:パターンのベクター画像でパターンをスウォッチに登録可能


パターンで作成した画像は、スウォッチパネルに登録することが可能です。
塗りを適応することで模様や背景画像として活用できます。


スタイルピッカーでスタイルを調整
イメージに近い画像を抽出することでより生成される画像の精度を上げられます。





色や線の太さを調整すれば、ちょっとした素材に使えそうだなと思いました!
ベクターグラフィックの詳細で画像の詳細を調整
インジケーターで画像の詳細度を簡単に調整することが可能です。
画像は「金髪 女の子 顔」で生成した画像で、詳細でディテールを調整して作成しました。


テキストからベクター生成(beta)を使用するときの注意点
商用利用は可能?
テキストからベクター生成(beta)は商用利用が可能です!
公式サイトにも記載されていました。
テキストからベクター生成は、アドビがサービスを提供しているすべての Illustrator アプリで利用できます(中国を除く)。商用利用しても安全になるように設計されています。
https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/using/text-to-vector-graphic.html
ただし、(Beta)版の場合は補償の対象にはならないです。
* ベータ機能からの出力は、製品またはその他の場所で特に指定されていない限り商用利用できますが、ベータ版である間は補償の対象になりません。
https://helpx.adobe.com/jp/firefly/using/generative-credits-faq.html
生成できるクレジット数が決まっている



残念ながら、生成できる数が決まっていて、無限に生成できません。
生成クレジットは毎月更新ごとに、新しくクレジット数がリセットされます。
前月で使われなかったクレジット数は、翌月には持ち越されません。
Adobe fireflyのよくある質問に以下のように記載されていました。
注意:
2024年1月17日以降、Adobe Firefly を含む一部のプランに対して、生成クレジット制限の適用が開始されます。プラン固有の情報は、アドビアカウント管理ページでご確認いただけます。こちらのページでは、生成クレジットの割り当て、使用状況、および生成クレジットを使い切った場合の動作を確認できます。その他の種類のプランに対してクレジット制限が適用される時期については、2024年6月1日以降に再度こちらをご確認ください。
https://helpx.adobe.com/jp/firefly/using/generative-credits-faq.html
クレジットの確認方法
Adobeのアカウントから、残りのクレジット数を確認することができます。
Adobe Account:https://account.adobe.com/





各プランに含まれるクレジットの合計数が表示されています。
プラン毎のクレジット数
プラン | 月間の生成クレジット |
---|---|
Creative Cloud コンプリートプラン | 1,000 |
Creative Cloud 単体プラン Illustrator、InDesign、Photoshop、Premiere Pro、After Effects、Audition、Animate、Adobe Dreamweaver、Adobe Stock、フォトプラン 1 TB | 500 |
Creative Cloud 単体プラン Creative Cloud フォトプラン 20 GB:2023年11月1日より前のサブスクリプション 2023年11月1日以降のサブスクリプション | 250 100 |
Creative Cloud 単体プラン Lightroom | 100 |
Creative Cloud 単体プラン InCopy、Substance 3D Collection、Substance 3D Texturing、Acrobat Pro | 25 |
その他のプランのクレジット数は公式サイトから確認できます。
生成クレジットに関するよくある質問:https://helpx.adobe.com/jp/firefly/using/generative-credits-faq.html
【イラレ 生成AI】使い方・使用時の注意点を画像付きで解説のまとめ
いかがでしたでしょうか。
テキスト一つで簡単に精度の高いベクターイラストが生成されてすごいですよね。
個人的な感想は、



任意の画像が出てくるまでに試行錯誤が必要…!!!!!
生成された画像を少し調整すれば素材として使えるかなと思っていましたが、指示のコツを掴むまでには多くの画像を生成しました。
実際に受注して、お客様に納品するにはまだ難しいかもしれません。
しかし、提案資料の素材としては十分に使えるのではないかという感触を持ちました。
ぜひ、試してみてください。